修道論


仏教の伝統的な修道論の順番を判りやすく示せば

(1)因果関係の縁起
(2)存在は部分の集積によるという論理的縁起
(3)事物は言語的思考を「縁」として生「起」する縁起
(4)潜在力が煩悩を生じる
(5)戒律を護る
(6)煩悩を消滅させるための瞑想の実践
(7)阿羅漢の境地
(8)利他の修行による潜在力の消滅
(9)空を直接知覚している意識(智慧)と他人を救済する手段(方便)
(9')仏陀の境地

となります。


(1)と(2)は知的に理解可能です。
(3)は体験的に理解することによって、
(4)が苦しみであることが判る。


さらに修行者は(6)で頑張るのだが、なかなか巧く行き難く、
多くの修行者(特に在家の者)が四苦八苦する。

なぜか、


それは因縁がないから。

でも、地道に頑張ってると、いつかその因縁がやってくるんですよね。