その場で
<ある掲示板を読んでの感興のことば>
「伝えられたブッダの言葉」は様々な言語に翻訳され、書籍化されてますが、
「煩悩の消滅」は咄嗟に生じた言葉(智慧)でもって、やすらぎに還元されるのではないでしょうか。
時間をかけて考えたり(思索したり)している間は、煩悩の消滅が起こりがたく、対象にその場で接した瞬間にソレが生じなければ、還元され得ないのではないかと思います。
そのことを「感官と対象との接触を知りつくして(778)」と後世の方が伝えたブッダの理法として残されているのではないかと。。。。
⭕賢者は、両極端に対する欲望を制し、(感官と対象との)接触を知りつくして、貪ることなく、自責の念にかられるような悪い行いをしないで、見聞することがらに汚されない。(スッタニパータ778)
また、「想」が註によると「名称と形態」を意味すると説明されてますが、「想を知りつくして(779)」とはナーマ・ルーパの消滅(脱落)を成し遂げてということではないかと。中村先生の訳はわかりよいですよ。
⭕想いを知りつくして、激流を渡れ。聖者は、所有したいという執着によごされることなく、(煩悩)の矢を抜き去って、つとめて励んで行い、この世もかの世をも望まない。(スッタニパータ779)