松ぼっくり


あらゆる思考は心というスペースで起きてくる。

アドヴァイタではこのスペースをあらしめているのがアートマンだという。

このアートマンそのものは覚知できないが、このスペースで起きることは覚知できる。

もし、この心のスペースで思考が起きる瞬間の過程に気づけるなら、

自己とはなにかがわかるとされている。

つまりアドヴァイタでは気づきに気づけるのを覚りとしている。

もっとわかりやすくいうなら、思考が起きていない瞬間に気づけるかということ。

それが最初の一度きりの気づきではなく、何時でも楽々とでき、

静けさとやすらぎが持続できるなら、(※五蓋の消滅)

覚りの門を通過しつつあるといえるのではないかな。(12/8)


※五蓋 : 欲・瞋・惛眠・掉悔・疑