慈悲と智慧13


悪魔は巧妙に世界を展開してくる。
ふつう、道を歩もうとする人は抵抗するでしょう。
でも、その必死の抵抗を止めてしまうのもオモシロい。

そうすれば、悪魔はさらに巧妙に世界を展開してくる。
そこで、「観」をし続けながら、抵抗を止めてみるのです。

「観」を持続していけば、更に巧妙なる展開がこれでもか、これでもかと続きますが、
1つ前の世界を再び見てみれば、幻惑されずに、見ることができるときもある。

もちろん、巧妙なる新たな展開には幻惑されつづける。
途中で、その世界に「悲しみ」を見たりして、ハッとすることもあるが、
「観」を忘れずに見続けたらいい。少しづつ、妄執が落ちてくる。

さらに、悪魔は自分のイメージの限界を提示してくる。

抵抗せずに、見たらいいよ、最高の美しい世界を見せてくれるから。
なんとキレイのだろうと「観」を忘れずに見てみたらいい。

幻惑され、騙されてもイイじゃないか。こんなにも、キレイなのだから。

しかし、ここまでくると幻惑され、騙されながらも、幻惑され、騙されていることが
明らかに解る。(2/10)