心03


■(無明に)覆われて凡夫は、諸のつくり出されたものを苦しみであるとは見ないのであるが、
その(無明が)ある故に、すがたをさらに吟味して見るということが起るのである。
この(無明が)消失したときには、すがたをさらに吟味して見るということも消滅するのである。(ウダーナヴァルガ)


「吟味して見る」とは「錯覚して見る」 、「好みで分け隔てて見る」、と同意ではないかな?

この錯覚に気づけなくて、同じところで足踏みしてしまう。
あるとき気づけたとしても、錯覚の根本(ナーマ・ルーパ)が脱落しないと、
錯覚は瞬時に起きてしまうから、またこの仕掛けに騙されてしまう。
なかなか難しいんですよ。

でも、この仕掛けがあるということを知っただけでも、一歩前進です。(6/9)