世間のわずらい
忙しいのは経済的にはいいんだが、静けさにはマイナスですね。
だいぶ静まってきましたが、11月の頃までには至っていない。
[10/23の日記(孤独の味)での個人用メモを紹介しておきます]
○世間と出世間にわたる禍患(わざわい、災難、不幸)
・「増支部」第三集の「等覚品」において、如来は楽味・禍患・出離の三観察を説明し、わたくしはこれを如実にさとったから、現等覚したのだと説いている。
・これは(苦蘊大経)世尊が「外道にたいして説明せよ」といって仏弟子に説示したものであった。
すなわち、欲と色と受の各〃について、つぎのように三観察を説明している。<欲>
楽味 五種欲分(色・声・香・味・触)
禍患 学芸、商売、寒暑、人間の争い、刑罪など世俗のわずらい
出離 貧欲の除去・捨離<色>
楽味 美しい女性
禍患 醜怪・不浄なすがた
出離 色からの厭離<受>
楽味 初禅ないし四禅を成就した比丘には、自他への害心がない。すなわち、最上の無脳害という受をうける。
禍患 受の無常・苦・変易法
出離 受からの離
「仏教真理観における禍患の研究(早島)より」