サンカーラ11

>こんにちは。

> そして、はじめまして!

> ちょうど気になっていたお話がでてきたので、伺ってもいいですか?

『> サンカーラの止滅とか、形態の消滅ということは実際の生活とは別だという考え方もあるでしょうが、私は別にはしたくないのです。

人と相対することが、サンカーラに気づかされるチャンスです。
天才的な修行者でないかぎり、サンカーラに気づかされる前後、懺悔がおきると思います。
懺悔しても、懺悔しても、癖が抜けなくて、なかなか気をつけることができないこともあるかもしれません。』


> これは…人と相対してサンカーラに気づくとは、たとえば具体的にどういう状況をいうのでしょうか。
> 教えてください、よろしくお願いします。


落ち着きがあり、懐深い方と何度もお会いするご縁があった場合など、自分の癖が浮き彫りにされることがあります。

もちろん、自分でもその癖のことは把握できていたとしても、相手が明らかにそれに慈悲をもって気づいた場合に、

その癖(サンカーラ)がどのような瞬間にでてくるのか理解でき、それが正しく苦しみの原因を作っているのだと、

相手の様子から気づかされるときがある。(2/9)

                                                                                                                    1. +


> おおお…そんな感じでしたか…。菩薩のような人ですね。

> たとえば、怒りっぽい人とか、そういう人から自分のサンカーラに気づかされることって、ないのでしょうか。

業を果に結びつける十結のなかでも、五上分結(※)内のいずれかの結がどのような瞬間にでてくるのかの理解でないと、ルーパの消滅は起きないでしょうから、それなりのお相手でないと難しいのでは。

怒りは五下分結ですね。(2/9)


※五上分結 : 色貪・無色貪・慢・じょう挙・無明
※五下分結 : 有身見・疑・戒禁取・貧欲・瞋恚