サンカーラ07


凡夫においても、稀に「自我」が無くなる瞬間がある。

そのとき、因縁があれば、菩提心が表出するわけですが、再び「自我」が鎮座する。

一瞬の自我のハズレもたいしたものですが、再び自我が鎮座するのは、

「サンカーラ」が滅していないからだと思う。

しかし、奥の細道がいったん開いた訳ですから、多次元性を覚知できるようになる。

そして、この菩提心の表出をもって、覚りとするのではなく、

サンカーラを滅することに努力するならば、

さらなる道が開けるだろう。